藤原穆子 「光る君へ」人物事典022

【目次】

大河ドラマ「光る君へ」における藤原穆子

キャスト紹介：石野真子

解説：史実からみた藤原穆子

藤原穆子年表

「光る君へ」を楽しむ文献リスト

藤原穆子（ふじわらのむつこ）

まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。

雅信の妻で倫子の母。紫式部（まひろ）には遠縁にあたる。倫子をのびのびと育て、穏やかな家庭を築いている。三男坊である道長の才をいち早く見抜き、娘婿にと後押しする。

源雅信の妻で、夫の雅信が娘の倫子ちゃんを天皇のキサキとしたがっていたことに反対して、ここぞというときに倫子と道長の結婚の後押しをします。

ep.19「岐路」で、倫子ちゃんと二人で「（道長と結婚させて、詮子を屋敷に迎えて）大当たり♡」と喜んでいました。仲良し母娘です。

キャスト：石野真子（いしのまこ）

兵庫県生まれの女優、歌手です。大河ドラマは「いのち」「春日局」「軍師官兵衛」「光る君へ」に出演しています。

長保三年（1001年）

正月10日、七十算賀が開かれます。

長和五年（1016年）

7月26日、没します。

解説：史実からみた藤原穆子

父親は、中納言従三位まで昇った藤原朝忠です。ドラマが始まった977年には、すでに父親は死去しています。

二十代後半に宇多源氏の源雅信と結婚して、夫との間に二男二女をもうけました。女子の一人はもちろん闇覚醒倫子ちゃんなんですが、もう一人は、なんと藤原道綱の最初の妻の「中の君」です。息子の中では寂源が有名、、、かな。。。

倫子ちゃんと中の君のような姉妹とそれぞれ結婚した、道長と道綱のような関係を「相婿（あいむこ）」といいます。道長と道綱の相婿関係については、こちらの記事を御覧ください→「道綱と道長の隠された関係」。

夫を亡くした後に出家して、一条尼とよばれるようになりました。

孫のぼんやり娘彰子ちゃんが国母となったこともあり、穆子は最終的には従四位下となりました。

1016年7月24（26？）日に、娘の倫子ちゃん（53歳）たちに囲まれて亡くなりました。86歳でした。

年表

では、藤原穆子の略年表を示します。年齢は数え年です。

931年：１歳。誕生。

964年：34歳。倫子が生まれる。なお、このとき夫雅信は参議従三位、45歳。

987年：57歳。倫子（24歳）を道長（22歳）と結婚させる。

993年：63歳。夫雅信死去。

1016年：86歳。死去。