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鬼殺隊のランク 【誰も得しない日本史 by のぶた】

今日は鬼滅の刃「DEMON SLAYER」の第2巻です。












We will take your measurements and then engrave your rank.

体の寸法を測り その後は階級を刻ませていただきます

最終選別に合格した炭治郎たちは、鬼殺隊には十段階の階級があることを知らされます。

その階級とは、上位のから順に、

甲(きのえ)

乙(きのと)

丙(ひのえ)

丁(ひのと)

戊(つちのえ)

己(つちのと)

庚(かのえ)

辛(かのと)

壬(みずのえ)

癸(みずのと)

です。

甲乙丙丁……、なんとなく聞いたことがある人も多いかと思います。契約書とかで。

音読みすれば、つまり中国語では、「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」です。

これらを合わせて「十干(じっかん)」といいます。

日本では、この十干を、陰陽五行説の「木火土金水(もっかどごんすい)」(=五行)にあてはめました。

甲と乙が、木に当てはまり、

丙と丁が、火に当てはまり、

戊と己が、土に当てはまり、

庚と辛が、金に当てはまり、

壬と癸が、水に当てはまるというわけです。

そんで、木に当てはまる2つ(甲・乙)を、それぞれ、兄(=陽)と弟(=陰)としました。木の場合、甲が兄で、乙が弟というわけです。

ここで、「兄」と「弟」の和訓を思い出してみましょう。

下の動画とかで紹介した、上司のバカ息子の「中大兄皇子は何と読みましたか。「なかのおおのおおじ」ですね。



「兄」は「え」と読むんです。

弟は……ちょっと有名な人が思い浮かびません。ヤマトタケルの妃の「弟橘媛」はどうでしょう。……知りませんよね。このひとは「おとたちばなひめ」と読みます。

「弟」は「おと」と読みます。


というわけで、

甲は、「木の兄」→「きのえ」となり、

乙は、「木の弟」→「きの(お)と」となるのです。

同じように、丙は「火の兄」→「ひのえ」……と続きます。

そして、その最後が「癸」、「水の弟」で「みずの(お)と」です。炭治郎たちは、この最後の癸(水の弟)からのスタートとなるのです。

Huh? Crow? But this... ...is a sparrow.

え? 鴉? これ 雀じゃね

階級が決まったら、さらに最終選別合格者に鎹鴉(かすがいがらす)という、カラスのメッセンジャーが支給されました。

ところがなぜか、金髪の合格者にだけは、カラスじゃなくて、スズメが支給されました。 スズメ、可愛いですよね。とくに冬場のまるまるとしたヤツはたまりませんね。 かの『枕草子』でも、清少納言が、

心ときめきするもの 雀の子飼(第26段) (心がどきどきするもの 雀の子を飼うこと)

とか、

うつくしきもの 雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る(第151段) (かわいらしいもの 雀の子が、(人間が)ネズミの鳴き声をまねすると飛び跳ねてやってくること)

とか言っています。スズメもふもふ、もーたまらん♡というのは、今も昔も同じなんです。たぶん、22世紀の人類も、ドラえもんとか製造しながら、スズメたまらん♡とか言い続けるんでしょう。



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