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藤原兼家 「光る君へ」人物事典006

更新日:7月25日

【目次】


藤原兼家(ふじわらのかねいえ):段田安則

まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。



道長の父。藤原氏の中でも、名門中の名門。権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策する。いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようと作戦を練る。


私生活ではデリカシーのないヘラヘラ男で、浮気相手の寧子ちゃんをいつもイライラさせています。

実際には、花山天皇を退位させた年に38歳の保子内親王とも結婚していますが、ドラマでは最期まで寧子と仲がいいですね。まあ、史実でも老齢の保子内親王と結婚したのは村上天皇の皇女と結婚して箔をつけるためだったと考えられていますし。


キャスト:段田安則(だんたやすのり)

1957年生まれの俳優です。シス・カンパニー所属です。

大河ドラマでは、『翔ぶが如く』(金太役)、『太平記』(北条仲時役)、『秀吉』(滝川一益役)、『真田丸』(滝川一益役)に出演しています。


解説:実際の藤原兼家

父は藤原師輔で、母は武蔵守藤原経邦の娘の盛子です。

時姫と結婚して、道隆道兼道長・超子・詮子子らの子ができました。

娘の超子は居貞親王(三条天皇)を生み、詮子懐仁親王(一条天皇)を生みました。


年表

では、兼家の略年表を示します。年齢は数え年です。


929年:1歳。

948年:20歳。従五位下に叙位。

968年:40歳。従三位に昇進。兄兼通を追い越す。

    超子を冷泉天皇の女御とした。

969年:41歳。中納言に昇進。

972年:44歳。正月、権大納言。閏2月大納言。兄兼通に先んじる。「十月摂政太政大臣伊尹が病気のため辞表を提出すると、円融天皇の前で権中納言兼通と摂政の後継を争った(『済時記』」(『国史大辞典』)

 同年十一月に伊尹が没すると兄兼通に政務の実権を握られる。

977年:49歳。兄の兼通が頼忠に関白を譲ったとき、兼家は右近衛大将から治部卿に左遷され蟄居した。

978年:50歳。再び参内して、12月に頼忠が太政大臣となったときに右大臣となる。

   詮子円融天皇の女御とした。

984年:56歳。花山天皇践祚のときに、詮子の生んだ懐仁親王(一条天皇)を皇太子とした。

986年:58歳。花山天皇道兼道綱らの陰謀で出家させて、退位させた。

   皇太子懐仁親王を天皇に即けた(一条天皇)。

   摂政・氏長者となって政治の実権を掌握した。

   七月、詮子が皇太后となり、さらに居貞親王(三条天皇)が皇太子となった。

   右大臣を辞して、八月に准三宮となった。(道隆道兼道長も相ついで公卿となりった)

989年:61歳。12月、太政大臣となった。

990年:62歳。5月、関白となるが直ちに辞して出家し、関白を道隆に譲った。

       7月2日、没。


法名如実。

邸宅は東三条第、出家とともに法興院となった二条京極第。


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