【目次】
源明子(みなもとのあきこ):瀧内公美
まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。
「幼くして後ろ盾を失った」とあるように、明子が幼いときに、左大臣だった父高明が失脚しています(安和の変)。
「呪術師に悔いのない死などない」(夜蛾)と言われていますが、明子はどうなるのでしょうか。
ころが、ついに、エピソード18「うつろい」で、明子がデレました!!
明子は、「夫を愛する」の呪術デレモードに突入したんです。
ほぼ時を同じくして、「子は鎹」で、呪術属性だった明子もデレて道長の味方になりました。
呪術属性からのデレ! これは、ツンデレ・ヤンデレに続く「呪術デレ」属性の誕生ですね!
これで、2020年代後半の萌シーンは、呪術デレが席巻することうけあいです。
あ、……今思ったけど、呪術廻戦のキャラって誰もデレてない……
……と思ったけど、ジジイとかおっさんだけデレやがる気がする、そういえば。
それはともかく、呪術デレ明子と、闇覚醒倫子からはこれからも目が離せません!
瀧内公美(たきうちくみ)
1989年生まれ、富山県出身の女優です。
解説:実際の源明子
一般的には「めいし」と呼ばれることが多いです。「立場は嫡妻の倫子に及ばず」というか、、、史実では、明子が生んだ子らとともに、めちゃくちゃ道長からの待遇が悪いです。道長と明子の子は、頼宗、顕信、能信、寛子、尊子、長家です。
頼宗はエピソード16で明子のお腹の中にいた赤子で、エピソード18で初登場しました。
道長からの待遇がめちゃくちゃ悪いせいか、素行が悪い子が多いです。その話は、繁田信一『殴り合う貴族たち』に詳しいです。
頼宗は乱暴者で手が付けられない大人に成長?しました。
1027年、賀茂祭のとき。藤原行成は賀茂祭の運営を監督する役目を負っていました。ところが、頼宗がみんなの行列に割り込んできました。行成は役目上、従者に頼宗を注意しに行かせましたが、頼宗は行成の言うことを一切聞かないどころか、従者に行成の従者の狩衣を破らせたり、刀を抜かせたりしました。今でいうと、皇族出席のセレモニーを警備している警視庁長官に銃口を突きつけたようなものです。
1012年、ロバート実資の随身は頼宗の従者からひどく侮辱され、襲いかかられそうになりました。
ロバート実資は、頼宗を「頭が、、、じゃねえの!?」とか「暗闇を目の前にして何も見えない人みたい」とか、さんざんに罵っています。
その他の子のエピソードも、後日、追記して紹介したいです。
永承四年(1049年)
7月22日、没します。
年表
では、源明子の略年表を示します。生年不詳です。
?年:1歳。誕生。父は左大臣源高明(醍醐皇子)ですが、母は不詳です。
969年:?歳。安和の変で、父源高明が失脚。→醍醐皇子盛明親王の養女となった。
のちに、詮子に養われて、藤原道長の室となった。
1049年:?歳。死去。
以下は『国史大辞典』より
「男子の頼宗は右大臣、能信・長家は権大納言、女子の寛子は小一条院女御、尊子は源師房(村上皇孫、右大臣)室となる。なお男顕信は若年で出家し父母を悲嘆せしめた。」
「光る君へ」を楽しむ文献リスト
オススメ!『光る君へ〈紫式部とその時代〉』(NHK出版)→https://amzn.to/4arFW1V
オススメ!『紫式部と藤原道長』(倉本一宏)→https://amzn.to/3NqFJlT
オススメ!『清少納言と紫式部』(丸山裕美子)→https://amzn.to/47VQEvY
『藤原道長: 摂関期の政治と文化』(大津透)→https://amzn.to/3TD3HhI
『牛車で行こう!: 平安貴族と乗り物文化』(京樂真帆子)→https://amzn.to/3v8XWy6
『一条天皇 (人物叢書)』(倉本一宏)→https://amzn.to/47bdC0T
『藤原道長(人物叢書)』(山中裕)→https://amzn.to/3RBkChJ
『写真でみる 紫式部の有職装束図鑑』(仙石 宗久)→https://amzn.to/3v5Plfk
『平安朝 女性のライフサイクル』(服藤早苗)→https://amzn.to/41zozYW
『絵巻で歩む宮廷世界の歴史』(五味文彦)→https://amzn.to/3GTfjoX
『清少納言 (人物叢書)』(岸上慎二)→https://amzn.to/41BiCuP
『平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像』(倉本一宏)→https://amzn.to/3RUJq60
『平安京の下級官人』(倉本一宏)→https://amzn.to/3vc1X4H
『藤原氏―権力中枢の一族』(倉本一宏)→https://amzn.to/48lwBHm
『平安朝 皇位継承の闇』(倉本一宏)→https://amzn.to/4808Y7f
『皇子たちの悲劇 皇位継承の日本古代史』(倉本一宏)→https://amzn.to/3tE8XXw
『敗者たちの平安王朝 皇位継承の闇』(倉本一宏)→https://amzn.to/3vi8qLm
『紫式部 (人物叢書 新装版)』(今井源衛)→https://amzn.to/485WYRC
『孫の孫が語る藤原道長』(繁田信一)→https://amzn.to/3tzJbUk
『藤原行成 (人物叢書)』(黒板伸夫)→https://amzn.to/4avVn9q
『文学で読む日本の歴史―古典文学篇』(五味文彦)→https://amzn.to/47fQ0Iu
『光源氏に迫る: 源氏物語の歴史と文化』(宇治市源氏物語ミュージアム)→https://amzn.to/3Nzs5wz
『藤原彰子 (人物叢書)』(服藤 早苗)→https://amzn.to/4aA73I4
『キャラ絵で学ぶ! 源氏物語図鑑』(伊藤賀一)→https://amzn.to/479NS55
『完全解説 装束の描き方』(ながさわとろ)→https://amzn.to/48oVba2
『平安時代天皇列伝』(樋口健太郎)→https://amzn.to/3v9CjNX
『図説 藤原氏』(木本好信)→https://amzn.to/48403lc
『源氏物語を楽しむための王朝貴族入門』(繁田 信一)→https://amzn.to/487H4GB
『平安貴族の仕事と昇進: どこまで出世できるのか』(井上 幸治)→https://amzn.to/48wt5tp
『平安貴族の住まい: 寝殿造から読み直す日本住宅史』(藤田 勝也)→https://amzn.to/48uCUbr
『イラスト&図解 知識ゼロでも楽しく読める! 源氏物語』(竹内正彦)→https://amzn.to/47e6MYq
『紫式部日記 現代語訳付き』(紫式部)→https://amzn.to/3RCP7El
『源氏物語 解剖図鑑』(佐藤 晃子)→https://amzn.to/4ausWIX
その他、面白かった本
『神作家・紫式部のありえない日々: 1』(D・キッサン)→https://amzn.to/3TwrGyZ
『神作家・紫式部のありえない日々: 2』(D・キッサン)→https://amzn.to/4axvben
『神作家・紫式部のありえない日々: 3』(D・キッサン)→https://amzn.to/41C8y4o
『もしも紫式部が大企業のOLだったなら』(井上 ミノル)→https://amzn.to/3RrTvWw
『もしも紫式部が大企業のOLだったなら 大鏡篇』(井上 ミノル)→https://amzn.to/3tzKene
『大摑源氏物語 まろ、ん?』(小泉吉宏)→https://amzn.to/3tDJtcR
『まんがで読む古典 1 枕草子』(面堂 かずき)→https://amzn.to/3TzVwm4
『まんがで読む古典 2 更級日記・蜻蛉日記』(羽崎 やすみ)→https://amzn.to/3Tyl3Mr
『暴れん坊少納言 1巻』(かかし 朝浩)→https://amzn.to/41zq6hE
コメント