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左衛門の内侍:「光る君へ」人物事典077

更新日:2024年10月7日

【目次】


左衛門の内侍(さえもんのないし):菅野莉央

まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。


橘隆子(たちばなのたかこ)。藤原彰子に女房として仕える。まひろのことは快く思っていない。「日本紀の御局」の名付け親。


左衛門の内侍が正装した美しい姿を、紫式部(まひろ)が『紫式部日記』に書き残しています。左衛門の内侍は掌侍橘隆子かと言われていますが、確実ではないようです。


キャスト:菅野莉央(かんのりお)

1993年生。埼玉県出身の女優、タレント、元子役です。アミューズ所属です。

大河ドラマでは「風林火山」(美瑠姫)「青天を衝け」(大倉徳子)に出演しています。


解説:実際の左衛門の内侍

左衛門の内侍は内侍司の三等官の掌侍・橘隆子かと言われていますが、確実ではないようです。「日本紀の御局」は、まあ、悪口ですね。



寛弘五年(1008年)

10月16日、一条天皇敦成親王に合うために土御門殿に行幸していたとき、左衛門の内侍は「御佩刀」を持つ役を担いました。

このときの格好は髪上げをして、裳・唐衣・裙帯を身につけるというパキパキの正装でした。ドラマで言うと、五節の舞のまひろの格好とか、裳着の時の彰子ちゃんの格好をイメージしてもらえばいいと思います。

永島朋子氏によると、「正式な装いを必要とする場では、額髪(前髪のこと)を束ね、根元を白い元結で結び、そこに釵子と呼ばれる簪を結びつけて固定していた。そして、唐衣と呼ばれる丈の短い唐風の上衣を、表着(いちばん上に着る袿)に重ね、下衣には袴をはき、裳を腰から下を覆うようにめぐらし、左右に飾り紐のついた広幅の帯をむすんでいた」(『紫式部を創った王朝人たち――家族、主・同僚、ライバル』)そうです。ドラマでも見られると嬉しいです。



寛弘七年(1010年)

閏2月27日、掌侍を辞めます。


【彰子サロンの人々】


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