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斎院の中将:「光る君へ」人物事典082

更新日:2 日前

【目次】




斎院の中将(さいいんのちゅうじょう):小坂菜緒

まずは、NHK公式の紹介を引用して、大河ドラマ上での設定を確認しておきましょう。


源為理の娘。62代・村上天皇の第十皇女である選子内親王(のぶこないしんのう)に仕える。藤原惟規の恋人


大斎院の選子内親王に仕えた歌人です。『後拾遺和歌集』や『大斎院御集』などに和歌が残されています。惟規とからんだエピソードはネタバレになるかもしれないので、ドラマを見てから読んでくださいませ。


キャスト:小坂菜緒(こさかなお)

2002年生まれ。大阪府出身のアイドル・ファッションモデル・女優です。日向坂46のメンバーです。

大河ドラマは初出演です。


解説:実際の斎院の中将

斎院司長官源為理の娘で、村上天皇の皇女賀茂斎院(大斎院)選子内親王に仕えています。なお、妹の斎院中務(なかつかさ)もいっしょに仕えています。

『今昔物語集』に、藤原惟規と恋人の話があるのですが、そのときの恋人が斎院の中将だと言われています。


以下に、惟規と斎院の中将のエピソードを紹介しますが、ドラマで取り扱われるかもしれないので、ネタバレ注意です。


惟規と斎院の中将


惟規が蔵人だったとき、惟規は夜な夜な斎院の中将の部屋に通っていました。

『今昔物語集』には「『語り合おうとして』通っていた」とありますが、そんなことは信じない程度には汚れた大人に、私はなってしまいました。


惟規はあいかわらずぽやっとしているので、斎院の中将の部屋に夜ば、、、ゲフンゲフン、、、おしゃべりするために入るところを、他の女房に見られてしまいました。

ドラマでは、斎院への垣根を超えるときに、もう見つかっていましたね。


他の女房は怪しんで、部屋の中に向かって「オマエ誰やねん?」と詰問してきましたが、惟規は部屋の中で気配を消して(消せたつもりで)、名乗らずに黙っていました。

ドラマでは、庭先でむぎゅーっとしていたところを、とっ捕まってましたね。


そこで、斎院の屋敷に仕える男衆は、斎院の屋敷の全ての門を閉じてやりました。

屋敷からトンズラこけなくなった惟規と、斎院の中将は困りはてました。

とうとう斎院の中将は観念して、主の斎院選子内親王に「実はオトコ連れ込んでて、、、」と打ち明けました。


主の斎院選子内親王が「ヤレヤレだぜ」と門を開けてやると、

惟規は「神垣は 木の丸殿に あらねども 名乗りをせねば 人とがめたり」(のぶた訳:じゃあ、名乗ってから入りゃよかったのかよ。ペッ。)と吐き捨てて帰っていきました。



(実は天智天皇の故事を踏まえたちゃんとした歌なので、)後にこの歌の報告を受けた斎院選子内親王は「あ~、その天智天皇の話は私も知ってる~。わかる~」と感心しましたとさ。

ドラマでは、先に歌を聞いた斎院が惟規を開放してやったと、アレンジされていました。



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