質問
「沖縄の首飾り(貝でできた装飾品)が東北地方や北海道でも見つかったとあったのですが、どのようにして当時の人々は移動したのでしょうか?(具体的には陸路か海路、それとも両方なのかということです。)」
北海道の有珠モシリ遺跡で、南海産のイモガイの貝輪が発掘されています。
有珠モシリ遺跡については、以下のサイトが簡要に紹介してくれています。
・北海道HP「遺跡紹介:有珠モシリ遺跡」
・伊達市HP「伊達市の遺跡」
じゃあ、どうやって移動したのかというと、
陸路のみというのはありえないとして、
海路のみの場合がまったくなかったとは断言できませんが、陸路と海路の両方を経て北海道まで届いたと考えるのが穏当だと思います。
上陸して休むとはいえ、南海から北海道まで海路のみで行くのは、丸木舟にも外洋航海能力があったとはいえどそうとうつらい気がしますので、、、個人の感想ですが。
なお、北海道で発掘された南海産の資料をもって、陸路と海路で運ばれたのか、海路のみで運ばれたのかを立証するのは不可能だと思います。
ちなみに海を渡る丸木舟は、縄文時代などからふつーにありました。
縄文・弥生時代の丸木舟については、以下のページ・記事が参考になります。
・鳥取県HP「縄文時代の丸木舟」
・日本経済新聞「最古の丸木舟を発見 縄文人の計り知れない航海力」
・SciencePortal「3万年前の航海、丸木舟で完遂 科学博物館チーム、台湾から沖縄・与那国島に到着」
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