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執筆者の写真順大 古川

日本が引き継いだ山東省のドイツ権益(歴史部生徒質問)

更新日:2023年9月17日

質問:「二十一箇条の要求で中国に承認させ、ベルサイユ条約で列強が承認した、ドイツから日本が継承した権益とは何ですか?」





世界史のうえまつ先生に確認していただきました。ありがとうございます。


浅田進史氏(駒澤大学経済学部教授)の博士論文(※)によると、ドイツが獲得した主な権益は以下のとおりです。


1898年3月6日 、 清朝とドイツ帝国が締結した「膠州湾租借条約」

●ドイツに膠州湾の湾口両岸を99ヵ年間租借すること。 ●ドイツに膠州湾から済南に至る鉄道の敷設権を認めること。 ●ドイツと中国合弁会社に鉄道の建設および経営を委譲すること。 ●ドイツ企業に鉄道沿線の約15km内における鉱山採掘権を認めること。 ●山東省内で中国外の技術者・資本・材料を必要とした場合に、ドイツ企業を優先させること。

※【参考文献】

(本来であれば、博論をもとにした単著、おそらく『ドイツ統治下の青島――経済的自由主義と植民地社会秩序』で確認するべきだろうとのことでした)

なお、青木裕司先生の『青木世界史B講義の実況中継 3』だと、384ページで少し説明していますね。











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