のぶた先生
「みなさんには、30歳ごろの徳川家康になってもらいます。このころの家康は、三河(愛知県)のあまり強くない大名でした。家康は織田信長と同盟を結んでいましたが、力の差があるために実質的には信長の配下の一人といった立場であり、信長にはとても逆らえません。
そんなある日、めっちゃ強い武田信玄が家康の所領に攻め込んできました。武田軍はなんか赤いし、騎馬軍団だし、たくさんいるしで、ちょー怖いです。家康の力では、まともに戦える相手じゃありません。どうしようもないので、家康は浜松城に籠城することにしました。さて、家康が城に引きこもってブルっていると、領地に侵入してきた信玄は家康がいる城を無視して、西へ向かって通り過ぎていきます。家康的には『あれ? オレが籠城して戦おうとしたら、信玄にスルーされたぞ』ってなるわけです。これはラッキー……ではありません。信玄が向かった西、その先には信長様の領地があるんです。
こうなると家康はつらい。信玄を信長様のもとに行かせないために城から討って出て戦えば、信玄が強すぎるので家康は死ぬでしょう。じゃあ、このまま信玄を見逃して信長様のところにまで行かせてしまうと、信長様に怒られて、殺されちゃうかもしれないんです。
ということで家康的には、城から出たら死、城の中にいても死、という難し~い状況になってしまったわけです。みんなが家康だったら、この状況をどうしますか? 」
Aさん
「てか後ろの熊本城じゃん。」
のぶた先生
「後ろの写真、熊本城だったかなあ。 さぁ、何城だったかな。忘れた。熊本城? じゃあそれ。」
Bさん
「え~っと、あんまり使わない家来とかを突撃させる。」
のぶた先生
「おう、あんまり使わない家来を突撃させます。するとその家来が死にます。そして、どうなりますか?」
Bさん
「それであの。……あの、あの信長にも、あのあの、一応突撃させたから、あの。僕、あの殺されずにすむし、あの城の外で信玄と戦うことにもならない。」
のぶた先生
「なるほど、なるほど。一応ね。そういった家臣を突撃させてると、『え、ボク戦いましたよ。ちゃんと戦いましたよ』ってね。信長に言い訳ができるんじゃないかと考えてくれました。」
Cさん
「もう腹をくくって、武田信玄に『ボク、味方だよ』ってゆって。味方になるか、その代わり、織田信長に『武田信玄が、なんかお金用意してくれて、それで許してくださいって言いました。だからボク、許してあげたんですけど、いいですよね』ってゆって、自分で用意した自分の金を渡して、……あの、危機一髪。」
のぶた先生
「危機一髪。でも武田信玄側につくというか、信長を裏切るということですね。完全に。じゃあ、次の戦う相手は信長になるね。」
Cさん
「まあ、どっちか、どっちか。状況によるけど、……どっちかをとって裏切るか、……自分の金で、うん金を用意するのかどっちか。」
Dさん
「五人ぐらい家来連れて。城に兵士を置いてって、強い15人ぐらい一緒に信長のところに帰って『戦ったんだけど、兵士はみんなやられちゃって無理です』って言う。
のぶた先生「一応ね、少ない人数でとりあえず戦ったことにするように考えていましたね。なるほど。とりあえず戦ったふり作戦ですねえ。」
Eさん
「ええとまずあの信玄無視さして、そのまま信長のところまで行かして。信長とそこで戦になるから、ほんでそこで信玄が勝って、あのそれで、あのその時一時的にあの信玄に殺されずにすむ。」
のぶた先生
「信玄が勝てば殺されずにすむ。じゃあ、信玄に信長を殺してもらうということだ。なるほど。
Fさん
「まず、あの一旦はちょっとだけ、あの城から出ずに、あの天守閣まで全員を登らせて、弓矢で全員をやっつける。」
Gさん
「敵の食糧庫に火をつけて帰る。」
のぶた先生
「武田信玄は倒せなくても、その後ろの食糧は燃やしましたよということをアピール。 」
Hさん
「武田信玄に降伏する。」
のぶた先生
「武田信玄に降伏するなるほど。じゃあ次は信長の敵に回るということですね。」
Iさん
「やばいからすぐ挙兵してっていうこと信長に伝える。」
のぶた先生「やばいからすぐ挙兵してと言うことを信長に伝える。なるほどね。もっともっと助けてくれと信長に言う。」
Jさん
「武士に変装して。信玄を暗殺する。」
のぶた先生
「変装して、信玄を暗殺する。なんかね家康自らが信玄を暗殺するに行くとね。非常に読む人の高い面白いところにきました。暗殺説なるほど。」
Kさん
「ええ信玄と同盟を結ぶ。」
のぶた先生
「同盟を結ぶと言うと、もうこの状況なんで確実に降伏になるんだけど、それはいいかな?対等な同盟というのは、この状況じゃありえないんですが、降伏ということでしょうか? それとも何とか対等の同盟を結ぼうとすると言うことでしょうか? ね、難しいところ、こういった世界では力がね。上と下のもので、対等平等の同盟っていうのはねないんで、こういう状況だと間違いなく降伏して武田信玄と言うことを聞くと、言う形にはなるでしょうねえ。」
Lさん
「うん。えっと。信長を殺して。信玄と同盟を結んだあとに、信玄を殺して。そして、……でも、あの。信玄はいなくても騎馬軍団は強いから。もう騎馬軍団の馬をあの全部盗んで逃げる。」
のぶた先生
「さらに寝返るんで信長はいない。信玄は倒すね、騎馬も全部こっちのものになるという。確実に家康日本最強になってきますね。最強への道のりでした。」
Mさん
「えっと。見逃して。 もう見逃して。 見逃して、その後にあの城から抜け出す。」
のぶた先生
「ああ、なるほど、逃げるということだね。Mさんだったらどこに逃げる?姫路ぐらいに逃げる?」
Mさん
「うんとね、アメリカに逃げる。」
のぶた先生
「アメリカはいいね。アメリカ行きたい。まあ、当時はまだね、アメリカ合衆国じゃないけどね。なるほどね。逃げてしまえと。」
Oさん
「一回戦いをやめさせて。一緒に結んで、それで。その間に信長に協力してもらって信玄達を倒す。」
のぶた先生
「うん、一回ね、停戦を結ぶと、そして時間を稼いでる間に信長に来てもらうということですね。」
Pさん
「2/3の兵を戦わせて。家康は中から指示する。」
のぶた先生
「それは?負けるけるというのは前提ということですか? 」
Pさん
「うん♡」
のぶた先生
「じゃあ。負ける。じゃあ2/3の兵を失って。何ていうか頑張りましたよっていう感じを信長に……見せると。 なるほど。なるほど。」
Qさん
「私だったら? 私だったら信長様にとりあえず向かってるっていう状況とかをすべて知らせて。あの、来て迎え討ったけど通り過ぎてったっていう状況も知らせて、その上で。 自分は。自分は動いてて城とかから全部の兵を出してくんだけど。2/3の兵だけ先に行かせて、あとから自分の兵と行く。自分といっしょになんとな~く後ろから少しずつ追いかけていく感じ。」
のぶた先生「2/3マイナスなるほどね。それから2/3の兵が負けちゃっても、信長様が状況知ってるから迎え打てるし。2/3の兵が負けちゃっても、自分が後から行けばまあなんとか挟み撃ちみたいな感じにもできる。」
のぶた先生「もうなるほどね。わかりました。ありがとう。なんか2/3という数字は今日はやってますね。半分じゃだめなのかというね。」
のぶた先生「さて、結局、家康はどうしたかというと、城から出て信玄を追いかけます。でも、信玄はそれを完璧に読んでいて、きっちりと待ちかまえて徳川軍をボコボコにします。武田軍にボロ負けした家康は、怖くてうんちっちを漏らしながら、浜松城に逃げ帰ります。」
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